Der durchsichtige cumulonimbus verhängt
HOME » Archives : 2006年08月
暴挙に出た自分に驚いていたのは息子自身
2006.08/22 (Tue)
新聞で早実×駒苫決勝戦の記事を読み、感動が甦って鬼の目に涙。若者の躍動するような快挙を見て、素直に感動を受けるのは、私が歳を取ったから?胸のすくような若者達だったでしょ、当然の気持ちよね、日本中を感動で埋め尽くしたんだから。25日には選抜された選手たちが集められ、28日にはNYに試合をする為旅立つらしい。休む暇もないじゃない、大丈夫かな、斎藤・田中両投手。一日でも自宅に戻る時間があるといいんだけれど。あちらでの試合はオマケのようなもの、ご褒美旅行だと思って存分に楽しんできて下さいねー。
我が家にも若者がいる。その一人、息子がねー、昨日頭が爆発しちゃってモウ大変な騒ぎだったんですわ。思春期真っ盛り、気持ちと行動の均衡が取りにくい年頃ですのでね、こんなこともあるんでしょう。大人と子供の境目、一人立ち少し手前の宙ぶらりんがなんとも居心地悪かったのは、私にも覚えがあります。もう気分は大人なのに、社会的には半人前、これが気楽なようで案外面白くない状態だったものです。
口ごたえがワケワカランチンになっている、いつもなら理路整然と冷静な息子が。おかしいな・・と思っていたら、突然の暴挙。キターーッ!キマシターーーッ!!
妹の方もその有様にびっくりして大騒ぎでしたが、私は一向平気。思いがけなく興奮した自分に一番驚いているのは息子だというのがわかっているので、騒ぐだけ騒がせて体ごと受け止めていました。こういう時の私は、たぶん父親役。子育てをほとんど一人で請け負ってきたので、時には父親代わりにもなりましょう。最後一人で自室にこもった息子は、吼えたり泣き喚いたり、たぶん・・ご近所さんご迷惑をおかけいたしました。
何があったわけではないでしょうけれど、サークルとか、友達とか、バイトとか、私との関係とか、思うようにいかないことが積み重なっていたんでしょうねぇ。なんて書きながらも、私と息子は付かず離れずなかなかいい関係だと思っているんですが。
信じられない自分の行動を悔やんだ息子は、まもなく自室から出てきて反省の言葉。いやいや、いいんですわ、そんなこと言わなくっても。私と娘は渦中と距離をおいて「お兄さん、ちょっと変だったよねぇ、なんかあったのかなぁ。」なんて冷静に分析していたものです。親ですから、子供がどんなになっても大丈夫、しっかり受け止められるドッシリ覚悟を持っていますもの。どすこい、安心してぶつかってこんかいっ、オラァッ。(笑)
それよりよかったねぇ、自分の中に今まで知らなかった新たな自分が存在していたことがわかったんだから。初めて出会った自分に驚いただろうけれど、わかってしまえばこっちのもの、上手にコントロールできるから安心です。社会に出る前の通過儀礼、19の夏、遅いか早いかなんては問題じゃない。こうやって一人前になっていって下さいまし。それこそ親の至福、立派じゃなくたって結構愛してるぜぃ。